「Apple Music とiTunes Store 、結局どっちを使えばいいの?」
そう思っている方向けに、結論から言うと──
普段使いはApple Music、CDに焼きたい曲や特定の1曲だけ欲しいときはiTunes Store
これが基本スタンスです。まずは違いを表でざっくり確認してから、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
Apple Music とiTunes Store の違い早見表
| Apple Music | iTunes Store | |
|---|---|---|
| 料金 | 月額1,080円(個人プラン) | 楽曲ごとに購入(1曲200円台〜) |
| 聴ける曲数 | 1億曲以上が聴き放題 | 購入した曲のみ |
| 所有権 | レンタル(解約すると聴けなくなる) | 購入(基本的にずっと自分のもの) |
| CDに焼く | できない | できる |
| 管理の手間 | ほぼなし | ほぼなし(購入後はクラウドで一元管理) |
| 向いている人 | とにかくいろんな曲を聴きたい人 | 好きな曲だけ手元に残したい人・車のコンポなどで聴く人 |
以下、それぞれ詳しく見ていきます。
iTunes Store とは
iTunes Store は、Appleが運営するコンテンツ配信ショップです。音楽や映画などを一つずつ購入するサービスで、iPhoneユーザーであれば「App Store のコンテンツ版」とイメージすると分かりやすいと思います。
App Store でアプリを買うのと同じように、iTunes Store では聴きたい曲・見たい映画を1曲・1本単位で購入します。一曲255円前後という価格で、買えばそのままダウンロードして聴けます。「購入」なので、曲が消えてしまうことはほとんどなく、後述するようにCDに焼くこともできます。
Apple Music とは
Apple Music は、Apple公式の定額制音楽配信サービスです。月額料金を支払えば、1億曲以上の楽曲が聴き放題になります。
iTunes Store で一曲数百円で売られている曲が、月1,080円で聴き放題になるので、コスパの良さは圧倒的にApple Musicに軍配が上がります。
iPhone標準搭載のミュージックアプリからそのまま聴けるので、新たに専用アプリをインストールする必要もありません。普段使っているミュージックアプリの操作感そのままで使えるのも魅力です。
日替わりのレコメンド機能や世界のラジオ、ミュージックビデオ・歌詞表示にも対応しており、無料お試し期間も用意されています。
音楽聴き放題サービスの特徴
Apple MusicのようなサブスクリプションはAmazon Music UnlimitedやSpotifyプレミアムなど他にもありますが、基本的な特徴は共通しています。
「自分の聴きたい曲がほぼ聴ける」という体験を、月1,000円程度で得られるのが最大の価値です。世界的にメジャーなアプリとしては、
- Apple Music
- Spotify(プレミアム)
- Amazon Music Unlimited
の3つが配信楽曲数も多く、使いやすいのでおすすめです。
こうしたサービスに加入すれば、これまで
- CDを借りたり購入する(TSUTAYAを物色する、Amazonで買うなど)
- パソコンにCDを取り込む
- iPhoneと同期する
という手順を踏まないと聴けなかった音楽が、アプリを起動するだけで即座に聴けるようになります。この手間がまるごとゼロになるのが、サブスクの一番のメリットです。
9割方の曲がカバーされる
昔は邦楽の配信が少ない印象がありましたが、今はBUMP OF CHICKENやB'z、ミスチルなど、昔聞けなかったアーティストの楽曲も幅広く配信されています。洋楽はさらに充実していて、日本では輸入盤CDを買うくらいしか入手方法のなかったアルバムも普通に聴けます。
たとえばピッチフォークのベストアルバムランキングを見ながら気になったアルバムを探しても、TSUTAYAには置いていないことがほとんどです。Radioheadのようなメジャーどころならまだしも、Neutral Milk Hotelのようなバンドのアルバムは店頭でまず見つかりません。こうしたニッチな海外アルバムまで、月1,000円程度で聴き放題になるのがサブスクの強みです。
管理の手間がかからない
大量の音楽データを自分で管理するのは、地味に時間を取られる作業です。私自身、学生時代はレンタルCDショップに通い詰めてBELLE AND SEBASTIANやMUSE、Radioheadなどのアルバムをせっせとパソコンに取り込んでいましたが、パソコンの買い替えのたびにデータ移行で数時間潰れたり、曲がダブって整理に追われたりと、地味に消耗する作業でした。
Apple Musicのようなサブスクに入ってからは、この管理コストから完全に解放されました。CDを取り込んで同期するという工程自体が発生しないので、時間も労力も大幅に節約できます。
最新アルバムもすぐ聴ける
新譜もきちんと配信されます。個人的によく聴いているArctic Monkeysの新作が出たときも、発売から間もなく配信で聴くことができ、CDを買う必要がありませんでした。
新作映画を見た直後にサントラを検索してそのまま聴く、といった使い方もできるので、映画好きの方にも相性がいいと思います。
音楽に詳しくなくても楽しめる
ユーザーが作ったプレイリストや、国別のヒットチャート、CMで使われている曲をまとめたプレイリストなども充実しており、話題の曲を追いかけるだけでも十分楽しめます。ニッチなアルバムが収録されたプレイリストもあるので、掘り下げて聴きたい人にもおすすめです。
iTunes Store の特徴
対してiTunes Store は、音楽データを1曲・1アルバム単位で購入するスタイルです。Kindleで本や漫画を買って読むのと同じ感覚に近いと思います。
購入する必要がある分、聴き放題のApple Musicと比較するとコスパは見劣りします(というよりApple Musicがコスパよすぎる、という方が正確かもしれません)。
映画に例えると、Apple Musicは「DVD借り放題」、iTunes Store は「DVDを1枚ずつ購入する」イメージです。DVD2枚分の値段で見放題になるなら、借り放題の方がお得なのは明らかですよね。
それでも、iTunes Store には次のようなメリットがあります。
購入なので「所有」できる
iTunes Store で買った曲は、基本的にずっと自分のものです。Apple Musicの場合、配信されていた曲が何らかの事情で配信停止になる可能性はゼロではありません(可能性としては低いものの、リスクはあります)。iTunes Store で購入していれば、そうした心配はほぼなくなります。
Apple Musicにない曲が買えることもある
アーティストによっては、サブスクでは配信していないもののiTunes Store やAmazonではデジタル音源を販売している、というケースもあります。目当ての曲がApple Musicになければ、iTunes Store をチェックしてみる価値はあります。
CDに焼ける
iTunes Store で購入した曲は、CDに焼くことができます。Bluetoothに対応していない車のカーコンポなどで聴きたい場合は、この点がApple Musicにはない明確なメリットです。
Apple Musicのデメリット
Apple Musicは便利な反面、いくつか注意点もあります。
- 解約すると聴けなくなる:あくまでレンタルなので、サブスクをやめると当然その曲にはアクセスできなくなります
- CDに焼けない:前述の通り、物理メディア化はできません
- オフライン再生にはダウンロードが必要:通信環境がない場所で聴くには、事前のダウンロード作業が必要です
こうした点も踏まえて、「聴くだけでいいのか」「手元に残したいのか」で使い分けるのがおすすめです。
そのため、
- とにかくたくさんの曲を聴きたい人 → Apple Music一択
- お気に入りの曲を手元に残したい・CDに焼きたい人 → iTunes Store
を使うというような感じになります。
まとめ
私自身は、基本的にApple Musicで聴きたい曲を探し、その中で「これは買っておきたい」と思った曲だけiTunes Store で購入する、という使い分けをすることが多いです。
映画で言えば、レンタルで済ませつつ、本当に好きな作品だけ購入するのと同じ感覚です。
例えばその月の気分ですが、数曲だけヘビロテしたい気分のときがあります。そういうときは、iTunes Storeで購入したほうがいいかもしれません。サブスクに入っていても1,2曲ヘビロテするだけなのであれば、2曲購入してしまったほうが安上がりです。サブスクと違って、(消えるリスクはゼロではないものの)購入したあとも聞き続けることができます。
Apple Musicを探せば、聴きたい曲のほとんどはカバーできます。まずはApple Musicで聴いてみて、「これは買っておきたい」と思った楽曲だけiTunes Store で購入する。このスタンスが、時間・労力・お金のバランスが一番良いと思います。

