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タイムズカー改定後の使い勝手を解説。

タイムズカーの料金改定が発表されて以降、SNSなどでは「大改悪」「もう終わった」「6時間以内でも距離料金がかかるのは厳しい」といった声を見かけるようになった。私もそうだった。

以前倉吉から米子(鳥取)までドライブしたことがあるが、あのとき100キロは超えていたので、同じような使い方をする場合追加で1600円以上支払う必要がある。これは考えものだ。基本的に交通の不便な場所での長距離の移動をコスパよくできるために重宝していたタイムズカーがここまで値上げするとは。

しかも20キロ以上から距離料金がかかるということは、往復22キロ以上のところに行くだけで金額が大幅に変わるということなのだろうか?実際には少し違うのだが、往復で25キロある行きたい場所にはやすやすと行けないなと思っていた。

しかし、今回使ってみてわかったが、すべてのユーザーが一律で大損する変更というわけではないし、誤解されている点もある。

今回は、実際に筆者がタイムズカーを改定後に4回利用した体験も交えながら、今回の改定がどういった感じなのかをまとめる。

そもそもタイムズカーとは?以前の料金システムを簡単に解説

タイムズカーは、15分単位で車を借りられるカーシェアサービスである。

  • アプリで予約可能
  • ガソリン代込み
  • 保険込み
  • 駅前や街中にステーションが多い

レンタカーより気軽であり、タクシーより自由度が高い。何より、タクシーよりも圧倒的に安い。

「車を持たない人が必要な時だけ使うサービス」として非常に優秀であった。なにより私的に旅先で使えるという点がありがたく、車がないと厳しい立地にある神社に行く際などにはよく使用していた。

改定前の料金ルール

そんなタイムズカーのルールが大幅に改定されたのだが、話題になっているのが距離料金に関することである。

以前は、

  • 6時間以内の利用 → 距離料金なし
  • 6時間超の利用 → 距離料金あり

という仕組みであった。

つまり、短時間である程度遠くまで行っても、6時間以内に返却すれば距離料金はかからなかったのである。

なので6時間以内の使用以外の選択肢はなかった。1日以上借りるのであればレンタカーを借りたほうがいいだろう。タイムズカーは6時間以内にフルで使う場合お得な選択肢だったのだ。

そのため電車移動で近くに行ってからよりも、遠くで借りたほうが効率がよかった。

例えば私は奈良に行った後に信楽にある美術館での美術展に行ったことがあるが、信楽の近くに電車などで行くよりも、奈良でカーシェアを借りて行ったほうがお得に行けた。2000円程度で行くことができた。


タイムズカー改定で何が変わったのか?

しかし改定されて、距離料金を支払う必要が生じた。

距離料金の変更

これまでは「6時間以内なら距離料金なし」であったが、改定後は、

利用時間に関係なく20kmを超えた分から距離料金が発生する

という形になった。

誤解されやすいポイント

「6時間以内でも距離料金がかかる」という噂を聞いて私はびっくりした。

「20キロを超えたら距離料金がかかる」と思っていたからだ。つまり往復21キロの場所に行くだけで21✕20円の距離料金がかかるということなのだろうか。1キロ違うだけで大損じゃねえかよ。19キロで行けるルートはないだろうかなどと考え調べたことがある。しかし実際には20キロ超えてからの話である。

20kmを超えたときに、その分だけ課金されるということだ。なので先程の21キロの場合だと1キロ分の20円を追加で支払えばいいだけだ。420円支払う必要はない。

保険・事前点検15分の変更

続いて、2026年4月の改定では、「保険」「事前点検15分」に関しても改定された。

「保険」に関しては主な内容としては、人身傷害補償の上限変更や、重大事故を起こした会員に対する車両免責額の設定などである。背景には、事故件数の増加や補償コストの上昇があるとされている。

この点については、日常的に安全運転で利用しているユーザーにとって、直ちに大きな不利益となる改定ではないといえる。私はタイムズカーで事故にあった経験がないので詳しくはわからないが、重大事故を起こした場合の負担や補償条件は以前より厳しくなったようだ。

また、事前点検でタイムズカーでは、予約開始前に車両確認や傷チェック、荷物の積み込みなどを行うための事前点検時間が設けられている。これにより、点検が早く終われば予約開始時刻を待たず、そのまま数分早く出発できる便利さがあった。しかしそれがなくなると聞いたときは、この「少し早めに無料で使える便利な仕組みそのものが終了した」と思っていた。

タイムズカーでは使用開始時刻の15分前に使うと10分くらい無料で使えるというライフハックがあった。15分前から車に入ることができるので、点検を済ませれば即出発できる。なので使用開始時刻ぴったりに使うのはもったいない。15分前に借りてやることやったらすぐ出発しようというものだ。だがそれがなくなった。と思っていた。

しかし実際には、現在も事前点検時間中に点検を済ませ、そのまま早めに出発することは可能だし、追加料金はかからない。

つまり、この改定での変更点は

点検時間の15分だけ利用して返却するという0円使用

ができなくなったというだけだ。

なので先程のライフハックは改定後の今でも使うことができる。

実際に4回使ってみたレビュー

さて、私は距離料金改定後に3回、それプラス事前点検15分使用の改定後、つまり2026年の4月以降にも1回タイムズカーを使用した。つまり計4回、改定後に使用した。ここからは、筆者自身が実際に使った4回のケースを紹介する。

1回目:自治医大駅(栃木)→ 白蛇弁財天(往復約27km)

1月に東京に行ったのだが上野から自治医大まで移動して、カーシェアを借りて白蛇弁財天に参拝した。この神社は蛇年に参拝すべき神社として注目されており蛇年のうちに行きたかったのだが予定があわず午年になりたての1月上旬に行った。

往復24km程度の距離にあった。途中に道の駅があったので立ち寄り、コーヒーとシュークリームをテイクアウトした。そして神社に行き、近くで見つけた焼きそば屋でテイクアウトして返却後に食べることにした。

返却場所に戻りつつ、ガソリンが△マーク(ガソリンを入れると30分無料になる状態)だったのでガソリンを入れようとするが返却場所の近くにスタンドがない。そのためガソリンを入れるために寄り道をした。往復23キロの予定だったがこの影響で3キロ増え26キロになった。つまり、30分無料特典を受けるために60円支払う必要が生じたということだ。これからはこういうことについても考えなければならないのか......。

利用料金を見てみるとこのように表示されていた。

1440円というのが今回使用したときの値引き前の金額。それに給油割引に加え、15分チケットを使ったので660円引かれて780円、ただし月額料金880円を下回るので最終的に880円支払ったということになる。

利用金額を見てなるほどこんな感じかと思った。少し値上がりしたが、今回のような短距離であれば利便性はよくコスパは悪くない。電車やバスの乗り継ぎより自由度は高く限られた旅先の時間を有効活用できそうだ。

2回目:博多駅近郊 → 志免町(往復20km弱)

2月、博多駅近郊で借りて、志免町方面へ向かった。

  • 白龍ラーメン
  • TSUTAYA BOOK GARAGE

に立ち寄った。

前回と同じく短距離。20キロ弱の距離なので、普通に行けば距離料金はかからない。

    このケースは往復20km以内に収まりやすく、今回の改定でも大きな影響はない。ただ道がわかりづらく、直進レーンかと思っていたら右折レーンだったりしたりなどのアクシデントが起こり、2キロくらい当初の予定よりも走行距離が多くなったときはイライラした。こういうミスをするたびにお金がかかってしまう。

    3回目:橋本駅(和歌山)→ 天河大弁財天社(往復約89km)

    神戸に行く用事があったので、和歌山の橋本駅まで行った。そこでカーシェアを借りて天河大弁財天社へと参拝した。片道50キロ弱の距離である。

    一時は先述の改定きっかけでこのサービス自体をやめることも検討していて、カーシェア以外の方法として当初は奈良の吉野から出ているバスで行くことも考えていた。しかし行く予定の日の直前にタイムズカー継続2時間チケットがもらえることが判明したので、カーシェアで行くほうが明らかに安くなった。ということで借りていった。

    橋本駅付近で借りて、天河大弁財天社まで往復約89km。

    2時間28分借りたので220✕8で1760円、距離料金は1380円。このうち2時間分が無料になるチケットを持っていたのでその分安くなり1820円だった。カーシェアチケットを持っていなければ3000円以上していた。改定前と比較すると1380円の値上がりということになる。

    とはいえどバスで普通に行っても3000円程度の料金がかかるとなると、自由度の高いカーシェアで行く価値はあると思う。私のようにこの程度の距離のドライブが苦痛でない人であれば、時間の融通がきくカーシェアは便利に感じるだろう。

    4回目:ひたち野うしく駅(茨城)→ 大杉神社(往復約47km)

    4月、東京に行ったときにつくばにも立ち寄ったのだが、その前にひたち野うしく駅に行きカーシェアを借りて、大杉神社へ参拝した。往復47kmほど。今回期限が近づいていた1時間チケットを消費するためにカーシェアを借りた。

    まあ慣れたものである。ただ少し気になっていた点を確認するために時間に余裕を持たせて予約した。

    8時15分に乗る予定で、8時半に予約したのだ。そして8時15分になった瞬間に車内に乗り込んだ。

    返却後の請求書には、220✕7の1540円が請求されているので、8時15分から30分の間は無料で使えていた。

    しかしこのとき私は220円無駄に支払うことになってしまった。返却地まで10時9分に到着予定とナビに表示されていたので、時間に余裕あるだろうなと思いローソンにチャージスポットのバッテリーを返却し、借りたのだ。この後に行くイオンモールつくばにはないかもしれないから一応返して借りとくかと思い、寄り道をした。

    その結果何が起こったのかというと、道が想定よりもかなり空いていて、実際に返却地に着いたのは10時00分だったのだ。つまりローソンに立ち寄らなければ9時58分頃には着いていたはずなので、220円安く済んだのだ。10時を超えるか否かで220円違ってくる。

    しかも調べたら、イオンモールつくばにチャージスポットはたくさんあった。

    バッテリーの借り放題を契約しているのに、220円支払ってバッテリーを借りたということになるし、事前点検の15分でのサービスタイムで浮いた分はここで消えたと表現してもいい。

    【この特典だけでも入る価値あり】dバリューパスのChargeSPOT借り放題を解説

    改定で損する人・影響ない人

    実際に4回使ってみたが、私がよく使用する旅先での神社巡りなどの用途だと距離料金が発生した。基本的に20キロ以上は往復で走ることになる。なので実質的に数十円、下手したら千円以上の値上げといえる。

    値上げを感じやすい人

    • 長距離ドライブしたい人
    • 郊外の店巡り
    • 半日ドライブ
    • 少し遠い神社仏閣巡り

    この層は数百円アップを実感しやすい。4回目の橋本で借りた時は1380円の値上げ。これは常日頃このように使う人にっってはきつい。

    影響が少ない人

    逆に影響が少ない人は、私が2回目の志免町ドライブでしたような比較的短距離のドライブだろう。

    • 買いもの
    • 通院
    • 駅周辺の移動
    • 20km以内の短距離利用中心の人

    このような使い方であれば、今回の変更でもダメージは限定的である。

    具体例:博多駅周辺からサイラーへ行く場合

    筆者が何度か使ったことのある福岡の人気パン屋「サイラー」へ行くケースだと、距離料金の心配は皆無だ。往復10キロ程度の距離なので、追加料金はかからない。

    このお店は福岡を代表するパン屋のひとつだが、博多駅周辺から公共交通機関で行くと、

    • 移動時間が地味に長い
    • 片道運賃約440円ほどかかる

    ため結構煩わしい。

    一方、タイムズカーなら往復20km未満で収まりやすく、今回の改定でも従来に近い感覚で使える。

    このような「少し不便な人気店へ短時間で行く」用途でいつも使っている人ならダメージは少ないだろう。

    まとめ

    今回の改定は「全ユーザーにとって大改悪」とまでは言えないが、長距離ドライブをメインに使っていた私のようなユーザーには実質値上げといえる。

    短距離ユーザーは影響は比較的小さく、20km以内の利用であれば従来に近い感覚で使える。

    ただし、20キロ以上を超える場合は1キロ20円が都度かかるので割高である。以前のように、気軽に100キロ近くのドライブはできなくなった。できなくなったというか、それをするんだったらレンタカーを借りたほうがいいんじゃないかと思えるような値上げをした。

    たしかに、以前ほど破格のサービスではなくなった。しかし一方で、実際に使ってみると、自由度の高く必要な時だけ使えるカーシェアのメリットは依然として大きい。

    また橋本から天河大弁財天社へカーシェアで行った3回目の例を思い出してほしいのだが、2時間半の利用だったため、定期的にもらえるカーシェアチケットを使えば90km近い移動が、以前のままだと440円でできていたということになる。

    こういったことを考えると正直、これでビジネスは成り立つのだろうかと思ってしまった。以前はこういうチケットをありがたく使ってドライブすることは多々あったのだが、2時間半90キロ弱ドライブしたのに月額料金880円のうちの半分しか使っておらず、月額料金分を無駄にしないためにはプラスアルファ30分なにかしらドライブしたほうがいいみたいなことになるこのシステムは変える必要があったのではないかと感じた。すごいヘビーユーザーというわけではない私でもこんなチケットが定期的にもらえたりした。要は、前までお得すぎたのだ。

    こう考えると、今回の改定はやむを得ない面もあると感じる。

    タイムズカーを使ったことのない人へ

    先述の通り私はタイムズカーをやめようかと思っていた。距離料金を支払わなければならなくなったと最初に聞いた時はこのサービスの退会を真剣に考えていたが、実際に使ってみるとやはり便利ではあるので、これから定期的に使おうかとは思っている。使う予定は今のところないのだが、月会費が現在無料で済む状態なので、今のところやめていない。

    タイムズカーは

    • 車を持たずに生活したい人
    • 短時間利用が多い人

    にとっては、今でも十分便利なサービスである。

    一方で、長距離ドライブがメインの人には、今回の改定でコスト面のメリットは薄くなったといえる。ただしタクシーを使うよりはお得に行ける場合が多いし、公共交通機関で行くよりも時間を節約できることが多い。バスとかよりも安く行ける場合もある。全国のいろいろなところで借りられて、気軽にドライブできる。なので非常に便利だ。

    もし気になっている方は、一度試してみて自分の使い方に合うかどうかを確認してみるのも良いと思う。

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